27.怖くてたまらない
口より先に手が出た。
「子どもの頃からの習慣だ…」
己に言い聞かせるように呟く独り言は目的どおりの役目を果たさない。それは、言葉が真実の内容ではないからだ。
テマリはどちらかというと理論派だったし、理論を実践に移すための力をつけてきたという自信もあったから必要がないと判断したら―――それはけして過剰な戦いを避けるという意味ではなかったが―――手など出さない、それだけの聡さは持っていたはずなのに。
シカマルを突き放した指先が痛い。下手なやり方をした。
一尺程はなれた先に、まだ幼さの残る影がある。しかし、そのうちには同じ年頃の誰よりも発達した思考がある。それは分かっている。教えてもらわずとも知っている。
だから、今、おそらく見透かされているだろう事も。
「…冗談じゃない…」
まだあどけない子ども。それでも、そんな環境に身をおくなど。自分よりもまだ平静な相手に。まだ眉間に深く皺を刻んだその表情を変えずにいられる、自分よりも聡い相手に。
危険すぎる。全て見透かされてしまう。
それが怖くてたまらない。
それなのに今、この自分の空寒さもきっと知られてしまっている。
抱き締めようとひらかれた胸を突き放した時と同じに、
「お前など嫌いだ」
今度は言葉で間合いを取る。
すがめ歪んだ目許はいつか泣いた時に感じた感触とよく似ていた。
短くてすみません。暗くてすみません。シカマルが喋ってなくてすみま(略)
一度は私もシカテマでラブラブ〜とか書いてみたいです。
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